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ヒト・シュタイエル

2018年4月4日(水) 19:00-21:30
浅草演芸ホール 東洋館
東京都台東区浅草1丁目43-12

助成 台東区芸術文化支援制度
公益財団法人東京都歴史文化財団アーツカウンシル東京

04 APR 2018

アサクサは、ベルリン在住のアーティスト ヒト・シュタイエルを招聘し、トークイベントを開催いたします。エッセードキュメンタリーやレクチャーパフォーマンスなどの手法によって、グローバルなインターネット社会におけるイメージの循環やその構造的な矛盾に鋭い分析を与えてきたシュタイエル。低画素の「貧しい」イメージから学術的な断章まで、幅広いリソースから繋ぎ出されたナラティブが、リアルな空想のなかで重層的に結び合う思考実験となって表れます。本イベントでは、昨年のミュンスター彫刻プロジェクトで発表した新作を含む3作(うち2作は、日本初公開)を上映し、アーティストとともに作品を解題、聴衆からの質疑に答えるQ&Aセッションを行います。

上映作品は、フィクショナルな意味を集めて循環する英雄のイメージを、10月革命後の季節の中に捉えた《ノーベンバー》(2004年)、軍事と美術における二つの暴力が絡み合う様子を2チャンネル映像で映し出す《アブストラクト》(2012年)、荒廃した町でiPhoneの「Siri」への問いかけが不確実な未来を予見する《ロボット・トゥデイ》(2016年)の3本。個人史から国際政治、テクノロジーから美学的地点へとアクロバティックに展開するこれらの作品は、シュタイエルの旧友がクルディスタンの政治抗争をめぐって命を落としたという一点の事実に向けられています。

また、本イベントで上映する作品に関連して選ばれた論考3篇を小冊子として作成し、テキストとイメージの展開する理論家としてのアーティストの側面に焦点を当てます。ドイツ語で出版されたシュタイエルの初期論考「ドキュメンタリーの不確定性原理:ドキュメンタリーとは何か」(2008年)、「批判の制度」(2006年)、「いかに人を殺すか:デザインの問題」(2016年)など、テキスト読解と作品上映の両方によって、この10年に渡るシュタイエルの一貫した考え方を追うプログラムとして、構成されています。

皆様のご参加を、お待ちいたしております。

プログラム
19:00  作品上映
          《ノーベンバー》(2004年) 25分
          《アブストラクト》(2012年) 7分30秒
          《ロボット・トゥデイ》(2016年) 8分
20:00  アーティストトーク
21:00  Q&A セッション
21:30  終了

ゲスト:ヒト・シュタイエル(アーティスト)
司会:アンドリュー・マークル(ライター / 編集者)
通訳:田村かのこ(Art Translators Collective)

*本プログラムは、浅草を中心とした大衆文化を地政学の視点から批評的に考察する映像祭「アサクサエンターテイメンツ」の一環として、企画されています。

主催:アサクサ実行委員会
助成:台東区芸術文化支援制度
   公益財団法人東京都歴史文化財団アーツカウンシル東京
アサクサエンターテイメント後援団体 1
アサクサエンターテイメント後援団体 2
アサクサエンターテイメント後援団体 3
アサクサエンターテイメント後援団体 4
[ アーティストトークのお知らせ ]

タイトル:「ヒト・シュタイエル:Q&A」
日時:2018年4月4日(水) 19:00-21:30 開場 18:00
会場:浅草演芸ホール 東洋館
〒111-0032 東京都台東区浅草1丁目43-12
お問い合わせ:090-8346-3232 (担当:大坂)

入場無料    定員150名 *日英通訳あり
*座席予約はこちらからお願いいたします。

本イベントはすでに定員に達したため、受付を締め切らせていただいております。空席が出た際に順次ご案内いたします。また空席待ちの状況については個別にメールにてお知らせいたします。→ウェイティングリストはこちら



[ 小冊子出版のお知らせ ]

ヒト・シュタイエル「論考撰」
本イベントにて上映される作品に関連し、ヒト・シュタイエルによる下記3本の論考訳を含む小冊子を制作中です。
「批判の制度」(2006年)(清水知子 訳)/「ドキュメンタリーの不確定性原理:ドキュメンタリーとは何か」(2008年)(大森俊克 訳)/「いかに人を殺すか:デザインの問題」(2016年)(アサクサ 訳)

一部 1,000円 (税込)    限定200部 日本語のみ
*事前購入はこちらからお願いいたします。イベント当日、ご入場時にお渡しいたします。

アサクサへのカンパに、皆様のご協力をお願いいたします。
SUPPORT アサクサ

ヒト・シュタイエル (Hito Steyerl)
1966年ミュンヘン生まれ、ベルリン在住。映像作家、ライター。映像史やメディア論を背景に、グローバルなイメージの流通や、インターネット以後の社会が孕む矛盾に踏み込んだ独自の分析を展開する。日本映画学校で今村昌平、原一男らに学んだ後、ウィーン美術アカデミーにて哲学の博士号を取得。現在、ベルリン芸術大学ニューメディア芸術学部教授。ヴェラ・トールマンとボアズ・レヴィンと共に代理政治研究センター(Research Center for Proxy Politics)を共同設立。

シュタイエルの論考は、下記のウェブサイトにて多数公開されています。→ e-flux → eipcp

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作品公開中
「ハロー・ワールド ポスト・ヒューマン時代に向けて」
2018年2月10日(土)~ 2018年5月6日(日)
水戸芸術館 現代美術ギャラリー → 公式ウェブサイトへ
企画:山峰潤也(水戸芸術館現代美術センター学芸員)
ヒト・シュタイエル作品《他人から身を隠す方法:ひどく説教じみた.MOVファイル》(2013年)が展示中です。
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  • PEOPLE

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